時給を計算していくうえでの、事業者の心得
この時給計算の方法は、事業者が使用者として現在の自らが運営をしている事業所において働かせている従業員である被用者(労働者)へ支払う給与を、時間単位で換算してこれを給与として算出する方法にあたります。こうした時給による算出方法は、事業所を経営している事業者にとっては従業員である被用者の勤務状況の実態や態度、その時間毎においての仕事の向き方などはもちろんのこと、人件費の調整や情報確認などがやりやすいといった点で、多くの産業界においてなされている給与計算方法といえます。こうしたあらゆる業界から評価が高い時給計算方法であるといえますが、一方、労働者側などからはあまりにも厳格にこうした算出方法を恣意的に事業者側が何らかの事情で濫用をしたりやりかねないといった懸念の声などもある事は事実です。こういった事情から、やはり事業者自体も、この時給計算法を利用したあまりにも行過ぎた従業員である被用者に対しての過剰管理などの権限濫用をしてはならないといえます。これなどは明らかに、場合によっては労働基準法などにも反したりして刑事罰や損害賠償の対象になったりする可能性などもありますので、注意が必要です。しかしながら、こういった形での悪質な事業者による権限濫用の実態が多いことが現状です。